スニーカーや運動靴などを履いていると、たまに靴底が剥がれ落ちてしまうことがあります。アロンアルファでとりあえず接着しておこう!っと思っていませんか!?
適当な接着剤で適当な手法で修理をしてしまうと取り返しがつかないことがあります。
また中にはビブラムソールを購入して接着剤で固定することを考えている方も多いかもしれません。
そこで今回は靴底を接着する方法とおすすめの接着剤をご紹介いたします。
プロ用!おすすめの靴用接着剤

まず接着剤についてお話する前に、靴がどんな接着剤が使われているのか、簡単に説明したいと思います。接着剤にはいろんな種類がありますが、靴底用の接着剤として知られているのは熱可塑性の接着剤です。
靴に使われているのは熱をかけると柔らかくなるタイプなので、靴に温度をかけると靴底がはがれやすくなることがあります。
靴の接着剤の取り方はサンドペーパーとアイロン
接着剤をいきなり塗る前に、まずはすでに使われている接着剤の残りかすをすべて除去する必要があります。これがないと、接着剤の上に接着剤を塗ってしまうため、硬化阻害が起きたり、接着力が落ちることがあります。
残った接着剤を取る方法は以下の手順で行うといいです。
- 接着剤を塗っていた場所にドライヤーを使って少し温める
- サンドペーパーを使って接着剤を取る
ドライヤーで温めると接着剤が軟化するため取りやすくなります。温度をかけすぎると靴が劣化しやすくなるので最低限にしましょう。そのあとサンドペーパーを使って接着面を荒らしていきます。接着面に凹凸をつけることで接着剤を塗ったときにより強固に接着されやすくなります。
下記のものを購入すると接着剤と一緒にサンドペーパーもついてくるのでお手軽です。
接着剤のカラーを決めておく

靴用の接着剤は一般的に黒がとても多いです。理由は靴底のゴムの色が黒が多いからかと思います。修理するスニーカーなどの靴底の色が黒であればいいですが、ほかの色の場合は接着剤の色を変更しないといけません。
黒か、透明の2種類が多いですので黒以外の方は透明を選ぶようにしましょう。外から見えないと思っても、外に流れてきて接着した後に見栄えが悪くなることがあります。
革靴は注意が必要!

革靴の場合は製法によっては素材がほかの靴と違うことがあるため、素材を間違うと接着しないことがあります。高い革靴だと自分で直さずに専門店で見てもらったほうがいいでしょう。
スニーカーのつま先の修理にも
スニーカーのつま先が剥がれてくることがありますが、その場合もこれからご紹介する接着剤で固定することができます。
ただし一度剥がれてしまうと剝がれやすくなっていますので注意が必要です。
接着剤の匂いに注意!
接着剤を使うときは通気性が高い場所で行いましょう。接着剤によっては気分が悪くなり、吐き気をもよおす人もいます。あまりいい匂いではないので注意してください。
はみ出した接着剤はふき取る
はみ出して外に出てしまった接着剤は、使っていない雑巾などを使ってよくふき取ってください。そのままにしていると硬化してしまって、後から取り除こうにも取れないことがあります。
接着剤を塗った後は乾燥まで重しを使う
靴底が簡単にはがれないように、靴に重しを入れておくのがおすすめです。
最初はくっついているように見えても、徐々に剝がれてくることがあるため、重しを乗せることでしっかり固定します。
重しとしては何でもいいですが、雑誌などの柔らかい素材がベストです。またスニーカーの中に入れやすいものを入れておくのもおすすめです。
靴が変形しないように注意しましょう。
靴底が剥がれたときの応急処置
家にいればゆっくり補修できますが、外出先ではがれてしまうと困ってしまいますよね。そんなときの応急処置については次の項目を検討してみましょう。
- 靴修理専門店に依頼する
- 自分で応急処置
時間に余裕があるのであれば、近くにある靴修理専門店を活用するのがおすすめです。MISTER MINITは日本全国にあるので見つけやすい靴修理専門店です。
自分で補修する場合は、靴の修理が困難にならないように注意しましょう。特にコンビニで一般用の瞬間接着剤を使ってしまうと補修ができなくなることがあります。対応策としては
- 強力な両面テープを使う
- 靴専用の瞬間接着剤を使う
この二つの対策がおすすめです。
プロもおすすめ!クリアで使いやすいコロンブス

最初にご紹介するのがシューメーカー大手コロンブスが発売するこちらの接着剤です。接着剤メーカーから購入するよりも、インソールや靴用のクリーム、防水スプレーなどを多数販売しているコロンブスから買うほうが安心です。ちなみにこちらの接着剤は瞬間接着剤で有名なアロンアルファが発売しているものです。
- 剝がれにくく、すり減りにくく、べたつかないので使いやすい
- 修理した後、随分と履いていますが全く剝がれません
- 少しでもスニーカーを長く履きたいので愛用しています
アロンアルファのシューグークリア
セメダイン

接着剤メーカーとして有名なセメダインから発売されている靴の接着剤です。接着剤がたれにくく、1分で乾くためパット修理したい方におすすめです。
しかしすぐに固まってしまうため初心者の方は違う接着剤を使ったほうがいいでしょう。
硬化後は接着剤が白く変化しますので注意してください。
- 補修してから3か月ランニングしていますが壊れません
- 一時間置いた後に走っても大丈夫でした
- 雨の中歩いても剝がれる気配がありません
ホームセンターでも売っている!靴用接着剤ロックタイト

ロックタイトはアメリカの接着剤メーカーで、いろんな種類の接着剤を販売しています。こちらの製品はブラックなので靴底が黒い時におすすめです。
接着後はゴムのような弾力があるので、靴底が柔らかいタイプにもおすすめです。
- 塗りやすくて乾いても柔軟性があります
- 乾いて固まるとそれなりに硬いので簡単にはとれなさそうです
- 紙やすりで削ると周囲のレザーと見分けがつかなくなるほどの仕上がりです
下記のホームセンターでも売っているので是非探してみてください。
- コメリ
- コーナン
- カインズ
コニシのくつピタ靴用接着剤

コニシは日本のボンド、テープ、ワックスなどを販売しているメーカーです。くつぴたは黒い接着剤で硬化まで1時間ほどかかるので初心者でも使いやすい接着剤です。
- 野球で激しい動きをしてもはがれません
- スニーカーとビジネスシューズを修理することができました
- ほかの接着剤ではうまくできませんでしたが、こちらの接着剤はうまくつきました
肉盛りもできる!万能接着剤

こちらの接着剤は、これ一つで下記の3つの役割を果たせる万能接着剤です。
- 肉盛り
- 剥がれた部分の接着
- ひび割れを埋める
靴底があるポイントだけ削れてしまったときは、こちらの接着剤で盛ってあげれば補修できます。また靴がひび割れたときは、ひび割れに入れると補修ができる優れものです。
人気のゴリラグルー

海外製の接着剤で何でもくっつくと話題の商品です。その名前もゴリラグルー。日本製は一瞬で固まる接着剤が多いですが、ゴリラグルーは一瞬では固まらず、徐々に固まっていきます。不便のように感じますが、その分強度が高く、靴底に使ってもなかなか剥がれません。
3M スコッチ

接着剤やテープで有名な3Mが発売している靴底におすすめの接着剤がこちらです。色がブラック、ホワイト、透明の3種類があるのでバラエティーが多く、ご自身の靴に合った接着剤を選ぶことができます。
ダイアボンド

知る人ぞ知る!皮革の靴製品のリペアにおすすめがダイアボンドです。接着剤だけではなく、リペアセットも用意されているので初心者の方でも安心です。