インソールによる外反母趾の対策は不可能!?

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外反母趾のインソール着用について
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外反母趾の歴史

ヨーロッパでは古来より靴を履いており、アルプス山脈にあるイタリアで靴を履いた通称、「アイスマン」と呼ばれる5000年も前に靴底が丈夫な熊の毛皮で作られた靴を履いたミイラが発見された。

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そんな靴の歴史が長いヨーロッパでは、外反母趾のバニオンをはじめとした足部の有痛性障害に対して、治療靴の開発が進められていた。
我が国日本では、坂本竜馬が一番初めに靴を履いたと言われるほど、靴の歴史が浅く、100年ほどである。こういった事情が外反母趾の認識が遅れて、靴の着用による外反母趾の治療が遅れた原因になっている。

外反母趾とは

外反母趾とは母趾中足趾節関節(MTP関節)で母趾が外反した変形のことを言います。外反母趾角の定義は様々で、それぞれ軽度から重度で定義されています。

外反母趾は母趾が母趾MTP関節で外転し内側が突出した状態のことを言います。この第一中足骨頭内側の軟部組織あるいは骨性隆起は「バニオン(bunion)」といい、以前は外反母趾と同じ意味でとらえられることが多かった。

しかい外反母趾の研究が進み、「バニオン」と外反母趾は区別して使われるようになった。また外反母趾は母趾のみの変形ではなく、最近は足部全体の変形として考えられるようになってきている。

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外反母趾の特徴

①第一中足骨の内反

②母趾MTP関節部の突出

③母趾の基節骨の外転・回内変形

④開帳足

外反母趾の疑問

外反母趾の家族内発症はあるのか

イギリスである調査が行われた。外反母趾の患者の家族について調べ、外反母趾の家族内発症があるのかという検証である。イギリスでは、63%に外反母趾の家族内発症があることが分かった。

しかし遺伝子レベルでは、外反母趾の家族内発症についての解明はなされていない。

またスペインでは外反母趾の患者の第三世代までの家系内における外反母趾発症について調査が行われ、84%の患者が両親・祖父母の代に外反母趾の発症例があった。

このことから外反母趾の家族内発症はあると言われている。

外反母趾に男女差があるのか

靴を使用しないパプアニューギニアの先住民を対象にして外反母趾の調査を行ったところ、外反母趾は30代が多く、男性よりも女性が多かったことが分かっている。

このことから女性が多いことに間違いはないが、男性も少なからず外反母趾を発症し、ヒールやパンプスなどの履物も外反母趾に影響は与えるが、女性ものの靴を履かない人も外反母趾を発症することが分かっている。

外反母趾の治療

靴による治療

一般的に不適切な靴の使用が外反母趾の外的病因であることが知られている。このため、外反母趾発症後に靴の指導が行われている。しかし、靴指導が外反母趾の痛みを軽減したり、変形の進行を防止するといった効果については、今までに明確に認められた証拠はない。

不適切な靴が外反母趾のげんいンや憎悪因子であることは事実で、炎症部位が靴に直接刺激されることで、痛みが強くなることは確かであるため、適切な靴の指導により、痛みを軽減することは可能である。

インソールによる治療

世の中には外反母趾の対策と銘打って販売しているインソールがとても多い。インソールが外反母趾に対してどの程度効果があるのか、調査してみた。

痛みの部位や破たんしているアーチ構造に考慮したインソールを着用すれば、外反母趾の症例の50%以上は、痛みを軽減できることが分かった。しかし、これは外反母趾の進行状況に大きく左右される。

外反母趾のHV角35°未満の場合は、インソール着用することで58.3%の除痛効果が見られたが、HV角35°以上の場合は、インソールを使っても18.8%の人しか除痛効果がないことが分かった。

しかし、外反母趾による痛みは、インソールの着用をやめると効果は持続しないため、インソールをずっと着用する必要がある。

また、インソールを着用すると、45人中14人は、平均2年一か月の経過でHV角5°以上の変形矯正が得られている。改善効果が期待される一方で、9~10歳を対象とした調査では、インソール着用例と無治療例ではどちらも大差なくHV角が悪化した。この例ではインソールの着用が外反母趾のHV角の矯正にまったく効果がないことを示しているが、一方でこのインソールは足部の回内を矯正する目的で作られたものであって、縦・横アーチの改善を図ったものではないため、考慮する必要がある。

インソールによる治療効果のまとめ

軽度から中度の外反母趾であれば、除痛効果が期待できる。
外反母趾の痛み
アーチ構造に配慮したインソールの着用では効果あり。

HV角の変形
回内(プロネーション)の改善による効果はなし。
変形矯正を目的としたインソールであれば、平均3-7°のHV角の矯正効果は期待できる。しかし、矯正目的でインソールを作るのは、痛みを伴う可能性があるため、注意が必要です。

カスタムメイドインソールはアーチをサポートできるので、外反母趾の痛みを除痛できる可能性があります。しかし、重度の場合は15%の人しか改善されません。

外反母趾のインソール治療まとめ

インソールでの外反母趾の治療については、一部は認められたものの、特に重篤者には意味がないことが分かりましたね。インソールを着用する場合は、アーチサポートをするもの、特にカスタムメイドインソールを使用すると、痛みが軽減する可能性があります。

ただし外反母趾が重度であると、インソールを着用しても痛みは15%の人しか軽減されませんので、ほとんどの人にはインソールにより効果はないです。是非インソールを選ぶ際に参考にしてみてください。

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